Pay attention, the nest is there
Photo by Soul
Text by Morishin
6月のこの梅雨の時期には、多くの雷魚フィールドではヒシのカバーが生い茂り始め、フィールドの沖の方まで薄く延ばしたようなヒシの1枚敷きのカバーが見られるようになる。

そして、そのヒシのカバーの生育に比例するようにスポーニングも頻繁に行われ、雷魚のネストが形成され始める。

バサーとは異なり、雷魚マンには「ネスト狙いはタブー」という一つの掟(おきて)のようなものがあり、様々なウェブサイトや雑誌などで、このネストを狙わないようにという啓蒙も行われてきた。

ネストを狙わない理由は、ただ一つ。減り行く雷魚の現状に対し、出来る限り負荷を減らし、少しでも長くこの釣りを楽しめるようにという雷魚マンの思いだ。

しかし、実際のフィールドに出てみると、多くの雷魚マンがそのネストを狙っている姿を目にしてしまう。それはなぜだろうか?

私はネストとは知らずに狙ってしまっている雷魚マンと、知っていて狙っている場合の2パターンがあると思う。

後者の場合は、許し難い行為として非難されるべきであるが、私は前者のパターン(ネストとは知らずに狙ってしまっている)が多いのではないかと思う。

よく考えてみれば、「ネストを狙わないように」という文言は目にする機会が多いが、実際のネストとはどういうものかを知る機会は非常に少ない。


この画像は最も分りやすいネスト。カバーの中に小さなオープンスペースがあり、そこにネストを守る雷魚の姿が見える。稚魚は確認できないので、まだ孵化していないかもしれない。

このような画像は様々な媒体で目にすることがあり、ほとんどの雷魚マンは認識することができる。

ここで注意してもらいたいのは、これは岸近くにあったネスト。誰でもネストであることを認識し易い状況であるということだ。

この状況下でネストを狙うような雷魚マンはいないだろう。では、ネストが沖合いに設けられていたらどうなるのだろうか?


この画像は沖合いに設けられたネスト。

薄いヒシのカバーの中にある「ちょっとしたカバーの変化」に見えてしまう。つまり、これがネストであると判断できない人は、一枚敷きのカバーの中にある変化と思って、フロッグで狙ってしまうことだろう。

ネストは岸沿いだけに作られるとは限らず、カバーフィールドのいたる所に作られる。そして、この画像のように距離があると稚魚は全く確認できないし、斜め横から見た形になるので、一枚目の画像のようなネストとはイメージが全く異なる。


ヒシのカバーが厚くなれば、もっと判断がつき難くなるし、距離が離れれば離れるほど「見た目」で確認することが難しい。

その場合、フロッグへの雷魚の反応によって、ネストであるかどうかの判断をつけることができる。

狙った、そのネストと思しきカバーの変化にフロッグが差し掛かった時、次のような反応があれば、それはネストと判断することができる。

「ポーン」といい音でアタックがあり、フロッグが吹き飛ばされる

・尻尾などで「バシャッ!」とフロッグを弾く

・フロッグにアタックする場合と異なる、何かちょっと変な着き方をする

・ついばむ様な喰い方をして、フロッグが消えない

・何度も何度も同じ場所で反応があり、フロッグを追尾する   

つまり、上記のような反応はネストに侵入した外敵を追い払う行動ということだ。このような反応を得ながら、しつこく狙っていけば、最後には喰い付くことにもなる。粘りに粘って喰わせたと思ったけれど、実は、ネストだった・・・ということにならないように心掛けたい。

これはネストかな?と思ったときは、フロッグへの雷魚の反応に注意し、ネストの疑いがあれば潔く、狙う場所を変えるようにしたい。


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