Rod Choice

Text by Morishin

雷魚ロッドを選択する場合、ブランドを基準に選ぶこともあるだろうが、ほとんどの場合は自分の攻めるフィールドの状況や自分のスタイルに応じて選択していると思う。

ある程度の実戦経験を積み、数多くのロッドを使ってきたならばそのロッドの比較も自分なりにできる。また、自分のスタイルが確立しているのであれば、より適切な選択ができる。

しかし、そういった経験が無い場合は、候補に上がったロッド同士の単純なパワー(硬さ)の比較で絞込み、後は使いやすさ(長さや重量)で決定する事が多いのではないだろうか。

そしてこの比較をする場合、店頭に全てのロッドがある訳は無いし、身近な雷魚マンがそれらのロッドを持ち合わせていることは少ないため、どうしても店頭で手に取れるだけのロッドを使ってショップの天上にティップをつけて曲げる程度で試すしかない。

このティップを曲げてみた時に感じるパワー(硬さ)は、実際に魚を掛けた時に感じるパワーの20%増しと考えていい。言い換えれば、店頭で感じたパワーの80%程度が実際に魚を掛けた時に感じる硬さと考えて欲しい。

要するに、雷魚ロッドに限ったことではないが、ロッドの絶対的なパワーや、カバーから抜き出す際に必要なトルクは実際に魚を掛けてみないことには分からない。それに、フィッシングスタイルによっても必要なパワーやトルクは異なってしまう。つまり、パワーのみの比較表はいろいろ目にするが、それはあまり参考にならないということだ。

ということで、今回はロッドを選択する際のヒントになるようにと、実際の使用状況をファクターにしてロッドの比較表を作成した。

しかし、このロッド比較はあくまでも使用する人の感覚に左右されることが多く、また、使用状況のファクターも定義付けが難しいため、この比較表は作成する人によって異なってしまう。

今回はNabe、Morishin、Akiのロッド比較表を作成した。これら3人の異なったフィッシングスタイルの比較表を見比べると面白いはずだ。


表の見方)

*縦軸はカバーの状況、横軸は狙う距離。距離に関しては、Longに位置するほど遠くに飛 ばせるという意味ではない。あくまでも遠い距離を狙う場合に使うという意味。

*中心にある赤いラインよりも上に位置するものはパワーがあり、下に位置するものは柔らかい。また、赤いライン上にあるものは比較的バランスが取れていて、一般向けであると言える。赤いラインから大きく逸れているものは特殊なもの(くせが強い)、もしくは表の作成者の意図にそぐわなかったと言える。

*円が大きいほど汎用性が高く(カバーできる範囲が大きい)、小さいほど使用状況が限られることを示している。

*正確に記せば、円にならずに楕円になったり、隣の円と重なり合う。しかし、それでは非常に見づらい表になるため、敢えて円で示し、しかも重なり合う部分を無くした。実際は上位(LongでHeavy)に位置するものはその下をカバーすることができる。

*このロッドポジションは絶対ではない。使用する人の好みやスタイルによって異なるため、あくまでもロッド比較する際の参考にしていただきたい。


Case 1) Morishin

・クリークなどの近距離ではCA610(ザウルス)をメインに使用し、カバーが薄かったりピンスポットをタイトに繊細に狙う場合のみSR59(ホッツ)を使用する。GG70はバランスが良く、近距離においては非常に使いやすいが、アワセを軽いタッチで行うため、硬めのロッドでバランスを取っている。

・25m以上の距離をキャストする場合で、特に野池においては規模の大小に関わらずRSR705W(ウィップラッシュ)を使用する。表のスペース上、小さな円になっているが、実際は雷魚77、78、79及びMH76XHのポジションをカバーさせることも可能。

・フィールド状況に応じて細分化された現代のロッドを数多く持ち歩いて使い分ければいいのだが、遠征中心の釣行ではそうはいかない。汎用性の高いロッドで多くの状況下に対応させている。





Case 2) Aki

・Akiは合理的なロッド選択をしていると言える。状況に合わせてロッドを使い分けたり、いろんなロッドに手を出したりすることはしない。早いピッチで広範囲を効率的に攻めるスタイルのため、長さがあり、ある程度パワーのあるロッドを選択すればその要求を満たす。

・強めのアワセをするため、クリークなど近距離を攻める場合は柔らかめのGG70(バレーヒル)を使ってバランスを取る。また、近年のタフコンディション下においては上記のような早いテンポのアプローチは通用しなくなったため、SR71(ホッツ)のような軽量ロッドを使って繊細なアプローチをする。

・カバーが厚く、70m以上の距離を攻める場合はGG80(バレーヒル)を使用する。

・長いロッドはフッキング時のストローク、フッキング後のやりとり、足元での処理などでメリットがある。近距離でキャスティングの精度を要求される場合や、ピンスポットを繊細に狙う釣りをしない場合は長めのロッドを選択する方が有利と言える。




Case 3) Nabe

・Nabeは使用してきたロッド数が多いので過去に使ったロッドとこれから使う予定のロッドで表を2つに分けた。

・クリークなど近距離においてはCA610(ザウルス)を使用する。これはGG70、GG67、SR71の3つをカバーする。また、近距離でのヘビーカバー用が今まで無かったがRSR605W(ウィップラッシュ)が新たにリリースされたためそのポジションをカバーできるようになった。

・絶対パワーもそうだが、トルクも重視するため、ロッド選択においてはその点を重要視している。最近リリースされているウィプラッシュのロッドは今まで何種類かのロッドを使い分けて対応していたポジションを1本でカバーできるようなパフォーマンスがあるだろうということで、中・長距離でのヘビーカバーで使用する予定。

・トルクの薄いスミスのマグナムハスキー(MH76SH、80XH)だが、扱い易さという点でメリットがあるため、カバーの厚くないエリアなどコンディションに応じて使用する予定。





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