Snagproof Wild Mouse

ゴキブリのようなヘンテコなボディデザインに昆虫のような背中の斑点では雷魚以前に人間がバイトしない。また、フックとボディのバランスが悪く、スナッグプルーフシリーズの中ではめずらしくウィードレス効果が低いフロッグだ。そのために、80年代当時でも使っている雷魚マンが少なかった。90年代前半まで販売されていたが、店頭で見かけることはほとんど無かった。そして、現在は本国USでも販売していない。その平べったいボディは軽快なアクションを生み出し、オープンやカバーの薄いエリアでは多くの雷魚を誘い出してくれた。

ナスカの地上絵に出てきそうな、古代生物に似た顔や背中のデザインは個人的には好きだ。

今から20年以上も前にデザインされていたとは思えない、前衛的でサイバーなこのワイルドマウスのモデルとなったのは一体どんな生き物なのだろう?

このワイルドマウスは、不思議なことに時代と共にモデルチェンジを繰り返した他のモデルとは異なり、発売から廃盤になるまで同じデザインだったと記憶している。つまり、モデルチェンジがない=ウィードレス性能とフッキング性能を改善することが無かったということだ。しかしこのワイルドマウスは見てのとおりボディがフックポイントを隠すようにデザインされておらず、ウィードレス性能に関しては軽視されていたことが伺える。なぜウィードレス性能が軽視されてきたのだろうか?と考えてみると、その理由がカバーの隙間で細かなアクションを加えて演出させるのに適さない平べったいボディ形状から読み取れる。アールの弱い平べったいボディは水面を滑るように左右にスライドする。このアクションはカバーがあってはできない。つまり、浮葉植物少ないエリア(もしくは沈水植物のエリア)での使用に重点を置いていたモデルなのではないかと推測される。
現代のフロッグはレッグ(足)が無く、その動きは多彩だ。しかしこのワイルドマウスが生まれた時代は足付きのフロッグが主流(見た目のリアルさを重視していた時代)であり、動きを重視したモデルは皆無だった。そんな時代においてこのワイルドマウスは明らかに先を行っていたのだ。もちろんその時代では既にスナッグプルーフフロッグの足を切り取って改造して使うことが認知され始めていたが、ノーマル状態で抵抗の大きい足やラバースカートが最初からついていないフロッグは革新的だったはずだ。日本ではウィードレス性能が劣るという理由で(フックホールの位置やその形状からチューニングも難しい)、このワイルドマウスは日の目を見なかったが、私はこのワイルドマウスはエポックメイキングなフロッグだったと思っている。

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